【初心者向け】SEOにおけるキーワード選定とは?役立つツールやポイントを徹底解説
SEOを意識したメディアを作る際、以下のようなキーワード選定に関する悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
「そもそもキーワード選定をどうやったらいいかわからない」
「対策すべきキーワードは多くあるが、優先順位がわからない」
本記事では、キーワード選定の方法を2つのステップにわけ、ポイントや役立つツールも紹介します。
SEOにおけるキーワードとは?
SEOにおけるキーワードとはユーザーをターゲティングする単語や語句のことを指します。
月間の検索数によって、以下の表のようにビックキーワード、ミドルキーワード、スモールキーワードに分類されます。
月間の検索数/基準 | 特徴 | 具体的なキーワード | |
ビックキーワード | 10,000以上 | 月間の検索数は多いが、ユーザーの悩みが潜在化していることも多い | ・「SEOとは」 |
ミドルキーワード | 1,000~10,000 | 競合サイトも多いが、ビックキーワードに比べて上位表示の難易度は低い | ・「SEO キーワード」 |
スモールキーワード | 1,000未満 | 月間の検索数は少ないが、ユーザーの悩みが顕在化しており、リード獲得につながりやすい | ・「SEO キーワード 選び方」 |
ビックキーワードは流入数が見込めますが、ユーザーの悩みが潜在化している場合もあります。例えば「SEO」だけでは、「SEOの仕組みが知りたいのか」「SEOの進め方が知りたいのか」キーワードからユーザーのニーズを読み取ることができません。
一方、スモールキーワードの場合「SEO キーワード 選び方」などユーザーの悩みが顕在化したキーワードが多いです。
そのため、競合が少なくリード獲得につながりやすいスモールキーワードから対策しましょう。
キーワード選定が重要な理由
キーワード選定が重要な理由はキーワードによって検索意図が変わり、求められているコンテンツやWebサイトの種類が異なるからです。
キーワードは大きく4つの種類に分類され、それぞれで意味や検索意図、対策ページが異なります。
- Buyクエリ:〜を買いたいニーズを抱えたユーザーが検索するKW
- Knowクエリ:〜を知りたいニーズを抱えたユーザーが検索するKW
- Doクエリ:〜をしたいニーズを抱えたユーザーが検索するKW
- Goクエリ:〜のサイトにいきたいユーザーが検索するKW(指名検索)
例えば、「印刷機 家庭用」で調べるユーザーは記事ではなく、印刷機を購入できるサイトを求めて検索しています。そのため、キーワード選定に失敗すると検索意図が異なるため上位表示されなかったり、結果的にリード獲得につながらなかったりする危険があります。
また、検索ボリュームだけを見て対策した場合、大手企業のサイトが強く上位表示できない可能性もあります。競合サイトが強すぎるキーワードだと、後発的に対策しても上位表示が難しいため、競合調査も踏まえた検討が必要です。
SEOに取り組む目的や自社のターゲットとの相性、競合調査を考えて、キーワード選定をしましょう。
キーワード選定の前にやるべきこと
キーワード選定の前にやるべきことは以下の2つです。
SEOに取り組む目的・目標を明確にする
ペルソナを設定する
SEOに取り組む目的・目標を明確にする
キーワード選定をする前にやるべきことの1つ目は、SEOに取り組む目的や目標を明確にすることです。
rまずはリード獲得や商品・サービスの認知拡大、集客コストの削減などSEOに取り組む目的を決めましょう。
そうすることで、以下のような目的に応じた行動目標や数値目標を定めることができ、必要なリソースを把握することにもつながります。
行動目標
コンテンツの公開数:1か月の間に公開するコンテンツの数
リライト数:公開した記事を修正した数
数値目標
セッション数:自社サイトにユーザーが訪問した回数
コンバージョン数:資料のダウンロード数やお問い合わせ数
SNSなどのシェア数:XやFacebookへシェアされた数
リード獲得を目的にした場合はセッション数とコンバージョン数を、認知拡大を狙う場合はセッション数とSNSのシェア数などを数値目標とします。
SEOに取り組み始めて日が浅い場合は目的を問わず、外的要因に左右されないコンテンツの公開数を目標としましょう。
ペルソナを設定する
次に、自社の商材のペルソナを設定しましょう。
ペルソナとは年齢、性別、職業、趣味、悩みなど商材のターゲットとなる顧客像を具体的に描写したものです。
ペルソナを設定する際は思い込みや理想ではなく、インタビューや顧客データを活用し、詳細な顧客像を作りましょう。
設定することでニーズを明確にできたり、コンテンツを作成するメンバー間で共通認識を持てたりします。
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キーワード選定の方法
キーワード選定のプロセスは以下の2つです。
競合・親キーワード調査
子キーワード調査・選定
競合・親キーワード調査
まず初めに、競合サイトがどのようなキーワードで流入しているか確認する競合調査を行います。
なぜなら、競合サイトが対策しているキーワードは自社のペルソナも検索する可能性が高いからです。
競合調査をする際はキーワード選定ツールのAhrefsを使うことで、競合サイトのURLを入れるだけで簡単に調べられます。
次に、「SEO」や「UXデザイン」など自社サイトの核となる親キーワードをAhrefsで調査・選定します。
親キーワードやそれに関連する子キーワードを選定する際はトピッククラスターを組むのがおすすめです。
トピッククラスターとは親キーワードと関連する子キーワードを内部リンクで紐づける戦略です。
そうすることで、新しく公開・修正したコンテンツをGoogleが発見しやすくなったり、再検索されることなく自社サイト内だけでペルソナの悩みを解決できたりします。
そのため、親キーワードを決める際は商材との相性だけでなく、トピッククラスターを組めるかどうかも確認しましょう。
子キーワード調査・選定
競合調査と親キーワードの選定が終わったら、それに関連する子キーワードの調査や選定に移りましょう。
「SEO」が親キーワードの場合、「SEO キーワード」や「SEO キーワード 入れ方」などが子キーワードです。
親キーワードに関連する語句を調べられるラッコキーワードを活用すると子キーワードの候補を簡単に見つけられます。
次に、月間の検索数である検索ボリュームをGoogleキーワードやaramakijakeを使って確認します。
Googleキーワードプランナーは広告を出稿していない場合は、おおよその検索ボリュームしか把握できないためaramakijakeを使いましょう。
子キーワードの候補の洗い出しと検索ボリュームの確認ができたら、トピッククラスターごとにスプレッドシートを使ってまとめましょう。
そうすることで、コンテンツ制作を管理しやすくなったり、検索意図が重複するコンテンツをひとまとめにできたりします。
子キーワードを選定する際は上位表示されているページの種類もあわせて確認しましょう。
キーワード選定のポイント
キーワード選定のポイントは以下の2つです。
コンバージョンに近いキーワードを選定する
検索意図が重複するキーワードを避ける
コンバージョンに近いキーワードを選定する
キーワード選定の1つ目のポイントはコンバージョンに近いキーワードを選定することです。
つまり、キーワードの候補からペルソナの検索意図に合致したキーワードだけを抽出します。
なぜなら、月間の流入数が多くてもリード獲得やSNSのシェアなどにつながらなければ、キーワード選定前に定めたSEOの目的や目標を達成できないからです。
さらに、Ahrefsでキーワードの難易度も確認しておくと競合サイトが強く上位表示できないリスクを避けられます。
そのため、商材との親和性と上位表示される難易度を考慮してキーワード選定をしましょう。
検索意図が重複するキーワードを避ける
キーワード選定の二つ目のポイントは検索意図が重複するキーワードを避けることです。
なぜなら、別のキーワードでも検索意図が同じ場合、ほとんど同じ検索結果が表示されるからです。
具体的には、SEOの取り組み方について紹介する「SEO 施策」と「SEO 対策」などです。
検索意図が重複するコンテンツを作成すると以下のデメリットがあります。
2つの記事が競争するため、検索順位が上がりにくくなる
内部リンクや外部リンクが分散し、Googleからの評価が上がらない
同じ検索意図のキーワードを見つけた際はスプレッドシートでひとまとめにすることで、記事作成時の無駄を省けます。
子キーワードを選定する際は検索意図が重複していないかどうかも確認しましょう。
キーワード選定に役立つツール3選
キーワード選定に役立つツールは以下の3つです。
Ahrefs
ラッコキーワード
Googleキーワードプランナー
【競合・親キーワード調査】Ahrefs
競合や親キーワードを調査する際は、有料ツールのAhrefsを活用しましょう。
Ahrefsでは競合サイトが対策しているキーワードやその検索順位を把握することができます。
そのため、競合サイトの流入が多く自社が対策しきれていないキーワードを確認することが可能。。
競合調査以外にも指定したキーワードの検索ボリュームを把握できたり、その難易度も調べられたりします。
ただし無料トライアルがなく、完全な日本語には対応していないので注意しましょう。
【子キーワード調査】ラッコキーワード
子キーワードの候補を洗い出す際は、親キーワードの関連語句を洗い出せるラッコキーワードがおすすめです。
ラッコキーワードは以下の図のようにGoogleやBingなど検索エンジンごとの子キーワードの候補を洗い出せます。
全キーワードをコピーする機能もあり、Googleキーワードプランナーに貼り付けることで、子キーワード調査と検索ボリュームの把握を一気に行えます。
その他にもキーワードと一緒に使われる共起語や上位表示されている記事の構成がわかる見出し抽出など記事作成にも使える機能が充実。
ただし、無料版の場合は回数や機能の制限があるので、必要に応じて有料版を検討しましょう。
【検索ボリューム把握】Googleキーワードプランナー
検索ボリュームの把握がしたい場合は、Googleキーワードプランナーがおすすめです。
Googleキーワードプランナーでは以下の図のように、キーワードを入力することで関連するキーワードやその検索ボリュームを調べられます。
さらに、5年前まで期間を遡って検索需要を調査することもでき、長期的なトレンドや季節による変動を知ることができます
ツール自体は無料で利用できますが、広告を出稿していない場合、1000から1万などおおよその検索ボリュームしか把握できません。
具体的な数値を把握したい場合は、aramakijakeなど検索ボリュームを把握できる別のツールを利用しましょう。
キーワード設計・コンテンツ制作ならコンマルクへ
キーワード設計では数値目標やペルソナを設定したうえで、競合・親、子キーワード調査というプロセスを踏む必要があります。
適切なキーワードを選定するためにも、AhrefsやGoogleキーワードプランナーなどを活用しましょう。
また、キーワードを設計する際には商材との親和性、難易度、検索需要を考慮する必要があります。
なおキーワード設計やコンテンツ制作あたり外部リソースの活用をお考えなら、ぜひコンマルクまでご相談ください。
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