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EFO事例から学ぶ改善手法|フォーム離脱を減らしCVRを上げる

EFO_事例
目次

「フォームを開いてもらえているのに、なぜ完了しないのか」——Webサイトを運営していると、この問いにぶつかる場面があります。問い合わせや申し込みフォームの離脱は、多くの場合ユーザーに見えないところで起きており、原因特定が難しい課題です。

EFO(Entry Form Optimization=エントリーフォーム最適化)は、入力フォームの完了率を高めるための施策の総称です。UI改善・機能追加・項目の見直しなど多様な手法があり、比較的小さな変更でも即座にCVRに影響することが多い施策です。

この記事では、EFO施策の具体的な事例を業種・改善手法別に整理します。「自社のフォームに何が足りないか」を考えるヒントとして役立ててください。

EFOとは何か——フォーム離脱の構造から理解する

EFOとは、Webサイト上の入力フォームを最適化してコンバージョン率を改善する取り組みです。問い合わせフォーム、資料請求フォーム、会員登録フォーム、予約フォームなど、ユーザーに入力を求めるすべての場面が対象になります。

フォームへの到達率とフォームの完了率は別物です。ヒートマップやファネル分析でフォームページへの到達数を確認すると、「多くのユーザーがフォームを開いているのに完了率が低い」状況が可視化されることがあります。この状況こそがEFO施策の出番です。

フォーム離脱の主な原因は、入力項目の多さ、入力形式のわかりにくさ、エラーメッセージの不親切さ、スマートフォンでの操作性の悪さ、信頼性を示す要素の不足などです。これらはユーザー側には「面倒だから」という感覚として表れ、デバイスを置いて離脱する行動につながります。

EFO事例——業種別の改善ポイント

EFO施策の効果は業種やフォームの性質によって異なります。以下では、実際に報告されているEFO改善事例の傾向を業種別に整理します。

ECサイト・会員登録フォームの事例

ECサイトの会員登録フォームは、購入プロセスの中に組み込まれることが多く、ここでの離脱は売上に直結します。ファッションECのスマートフォン向け会員登録フォームにEFOを導入し、CVRが12.68ポイント改善した事例が報告されています(Gyro-n社公開事例より)。具体的な改善内容は、スマートフォン向けのキーボード最適化と入力補助機能の追加でした。

美容系ECの会員登録フォームでは、フォームの離脱率を39ポイント改善しながらCV数を1.45倍に増やした事例もあります(Gyro-n社公開事例より)。同じく入力補助機能とフォームデザインの見直しが中心でした。ECサイトにおいては、スマートフォンでの入力体験の最適化が最優先課題になることが多い傾向にあります。

レンタル・予約サービスの事例

レンタルサービスの申し込みフォームでは、EFO導入によりCV数が約10倍になったという事例が知られています(Gyro-n社公開事例より)。もともとのフォームがPCを前提とした設計でスマートフォンでの操作性が低かったこと、入力項目が多く途中で離脱するユーザーが大量にいたことが原因でした。改善後は入力項目の精査とモバイル最適化により大幅な改善を実現しています。

来店予約フォームの改善事例では、EFO導入によりコンバージョン数が導入前の1.3倍になった実績もあります。予約フォームの場合、選択肢の見せ方や「あと何ステップで完了するか」を示す進行バーの有無が完了率に影響することが報告されています。

BtoBサービスの問い合わせフォーム

BtoBサービスの問い合わせフォームは、記入項目が多くなりがちで離脱率が高いという課題を持つケースが多くあります。「必須項目」と「任意項目」を明確に分け、任意項目をアコーディオン(折りたたみ)形式にすることで、フォームの見かけ上のボリュームを減らし完了率が改善した事例が複数報告されています。

また、入力途中でエラーが出た際に「エラーが発生しました」という汎用的なメッセージだけでなく、「〇〇の入力が正しくありません。△△の形式でご入力ください」のような具体的なガイダンスを表示することで、エラー後の再入力率が大きく改善するケースがあります。

EFO施策の種類と改善効果

EFO施策は大きく「機能面の改善」「デザイン・UI面の改善」「項目設計の見直し」の3つに分けられます。

機能面の改善

電話番号入力でのハイフン自動入力、郵便番号入力から住所を自動補完する機能、メールアドレスのドメイン候補サジェスト——これらは入力の手間を減らし、ユーザーの認知負荷を下げる典型的なEFO機能です。実装コストが比較的低いわりに、スマートフォンユーザーへの効果が顕著に出やすい施策です。

本人確認書類の自動読み取りは、金融・保険サービスなど本人確認が必要なフォームで効果が大きい機能です。カメラで書類を撮影するだけで情報が自動入力されることで、フォーム完了率が大幅に改善した事例が報告されています。

デザイン・UI面の改善

入力ボタンの文言と色は、クリック率に影響する要素です。「送信する」より「無料で資料を受け取る」のようにベネフィットを明示した文言のほうがクリック率が高い傾向があります。ボタンのデザイン変更だけでCVRが改善した事例はEFOの文脈でも複数報告されています。

また、フォームを複数ステップに分けるステップ式フォームは、1ページに全項目を並べる形式と比べて完了率が高くなることがあります。ステップ数と完了率の関係はフォームの性質によりますが、「最初の質問を簡単にして入力を始めてもらう」心理的な仕組みが機能します。

項目設計の見直し

フォームから不要な入力項目を削除することは、最もシンプルかつ効果的なEFO施策の一つです。あるサービスでは、アンケート目的の任意記入項目を削除したことでCVRが改善した事例が知られています。収集する情報を優先順位の高いものに絞ることで、ユーザーへの負担を下げられます。

入力難易度の低い項目(名前・都道府県など)を先に配置し、難易度の高い項目(自由記入欄や詳細な要件記入など)を後半に持ってくる順序の最適化も、フォームへの抵抗感を下げる効果があります。人は一度入力を始めると「ここまで入力したから完了しよう」という心理(コンコルド効果=サンクコスト効果)が働きやすくなります。

EFO改善のプロセス——データ起点で進める手順

EFO施策は「感覚で改善する」のではなく、「データで問題を特定してから施策を打つ」順序が重要です。フォームの分析→仮説立案→改善実施→効果検証のサイクルを回すことで、改善精度が高まります。

まず行うべきは、フォームの各フィールドの離脱率を計測することです。EFOツール(Gyro-n EFOなど)を導入することで、「どの項目で多くのユーザーが離脱しているか」がフィールドレベルで可視化されます。この分析なしに「なんとなく項目を減らす」では、的外れな施策に時間とコストを使うリスクがあります。

次に、特定された離脱ポイントに対して「なぜここで離脱するのか」の仮説を立てます。入力形式のわかりにくさなのか、プライバシーへの不安なのか、選択肢の数の多さなのかによって、取るべき施策が変わります。仮説を持ってからABテストを行い、改善効果を数値で確認することが理想的なプロセスです。

EFO施策を社内で実施するか外部に委託するかの判断

EFOツールの多くは、エンジニアの大規模な開発なしにフォームの機能追加や分析が行えるよう設計されています。ただし、ツールの設定・分析の解釈・改善仮説の立案・ABテストの設計には、一定の専門性が必要です。

自社に分析担当者がいて施策の実行もできる体制であれば、EFOツールを導入して内製で改善を進めることは十分可能です。一方で「データを見てもどこに問題があるかわからない」「施策を打っても効果が出ない」という状況では、コンサルタントや専門会社に改善プロセスの設計から支援してもらうことも有効な選択肢です。

EFOもコンテンツも、CVR改善はコンマルクへ

フォームの最適化だけでなく、そこに至るまでのコンテンツや導線がユーザーの期待を正しく設定できているかどうかも、フォーム完了率に影響します。「コンテンツが読者の課題に応えられていない」「フォームへの誘導が弱い」という上流の問題が解決されないと、EFO施策だけで大きな改善は見込みにくくなります。

コンマルクでは、コンテンツ制作からサイト分析改善まで一気通貫で支援しています。EFOを含むCVR改善の相談、コンテンツ経由の問い合わせ増加のご相談は、コンマルクへのお問い合わせからお気軽にどうぞ。

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記事を書いた人
米山拓真(ペンネーム:すめし)

SEOコンテンツディレクター・ストラテジスト。5,000記事以上のコンテンツ制作実績をもち、製造業から美容、テクノロジーまで幅広いジャンルにて集客・リード獲得実績多数。株式会社GIGの運営するLeadGrid Blogにて初代編集長を務める。コンマルクでは、SEOを軸としたコンテンツマーケティング戦略とWebマーケティングの実践知を発信する。

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