
フリーランスにデザインを依頼するメリットは?依頼の流れや探し方も解説

デザイン制作を外部に依頼する際、フリーランスデザイナーへの発注を検討する企業も多いことでしょう。フリーランスは制作会社と比較して柔軟な対応が可能で、コストを抑えながら質の高いデザインを得られる点が魅力です。
しかし、初めてフリーランスに依頼する場合、どのように進めればよいか分からない方も多いはず。本記事では、フリーランスデザイナーへの依頼方法から料金相場、探し方、注意点まで詳しく解説します。
フリーランスにデザインを依頼するメリット
はじめに、フリーランスにデザインを依頼するメリットについて説明します。
コストを抑えやすい
制作会社では間接コストや人員コスト、マージンが上乗せされますが、フリーランスの場合はデザイナー本人へ直接依頼できるため、作業報酬のみの支払いで済みます。そのため、同じ作業内容でも比較的コストを抑えやすい点がメリットです。
特に中小規模案件では大きなコストメリットを感じやすく、予算に制約がある場合も安心して依頼できます。
柔軟な対応を期待できる
フリーランスは自らスケジュール管理できるため対応の自由度が非常に高く、急な納期や仕様変更にも柔軟に応えられる傾向があります。企業の場合は組織的なフローがあるため変更や細かい調整に時間がかかることがありますが、フリーランスならスピーディなレスポンスが期待できます。
直接デザイナーとやり取りできる
発注者とデザイナーがダイレクトにコミュニケーションを取れるため、細かなニュアンスや要望も伝えやすく、効率的なイメージ共有や迅速な修正依頼がしやすいのがフリーランスの強みです。中間に営業やディレクターが入る大手制作会社と異なり、やり取りのタイムラグや伝言ミスが減り、仕上がりの満足度も高まりやすくなります。
少額や小規模案件にも対応しやすい
大手制作会社では少額案件や単発で終わる業務は断られる場合も多いですが、フリーランスは小規模な仕事や初回のテスト案件でも快く対応してもらえることが多くあります。発注ハードルが極めて低いため、気軽に相談しやすい点がメリットといえるでしょう。
専門性の高い人材を選べる
フリーランスデザイナーはそれぞれ得意分野や独自のスキル・経験を持っているため、発注側が求めるジャンルやデザインテイストに特化した人材を比較的簡単に探すことができます。UI/UX、バナー広告、ロゴ、パッケージ、動画など多様なニーズに対応可能です。
フリーランスにデザインを依頼するデメリット
フリーランスデザイナーへの依頼には多くのメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。以下では、主な3つのデメリットについて解説します。
納期遅延リスクがある
フリーランスは基本的に一人で作業を行うため、突発的な病気や多忙によるスケジュール遅延、連絡が取れなくなるリスクがあります。万一トラブルが発生した場合、企業のように他のスタッフが代わりに対応する体制がないため、納品遅延や進行滞りのリスクが高いです。
スキル・品質にばらつきがある
フリーランスはデザイナーごとに経験・得意分野・クオリティが大きく異なるため、ポートフォリオだけでは判断しにくい部分もあり、「実際に依頼してみて期待値を下回る結果になった」という声もあります。
制作会社のような組織的な品質チェック体制がなく、デザイナーの力量によって成果物のクオリティにばらつきが生じやすいです。
契約トラブルが起こりやすい
契約や条件が曖昧なまま仕事を進めてしまうと、追加料金や修正回数、納品形態、著作権・知財の取扱いでトラブルになることもあります。
特に「認識ズレによる品質不満」「修正対応をしてもらえない」「口約束だけで報酬未払いや納期遅延」が起きやすく、トラブル予防のために契約書で業務範囲・報酬・納期・修正条件・著作権の明確化が必須です。
デザインをフリーランスに依頼する場合の費用相場
フリーランスにデザインを依頼する場合の費用相場は、案件の内容や規模により大きく異なりますが、下記が主な目安です。
ロゴデザイン:3万~10万円
チラシ・パンフレット:2万~8万円
名刺デザイン:5千~3万円
Webデザイン(LP):5万~20万円
コーポレートサイト(小規模):5万~15万円
SNSバナー・広告:5千~2万円
イラスト・キャラクター:3万~10万円
パッケージデザイン:10万~50万円
フリーランスは案件内容に応じて柔軟に見積もり・調整をしてくれるので、小規模~中規模の予算感で発注しやすいのが特徴です。
フリーランスデザイナーの探し方
ここからは、優秀なフリーランスデザイナーを見つける方法について説明します。
クラウドソーシングサービスを活用する
クラウドソーシングサービスは、多数のフリーランスデザイナーが登録しており、手軽に依頼できる環境が整っています。プロフィールや実績、評価を確認しながら、予算や納期に合わせてデザイナーを選定することが可能です。
コンペ形式での募集も可能で、複数のデザイン案から選ぶこともできます。また、サービス内でのメッセージ機能や決済システムが用意されているため、初めての取引でも安心して進められます。
フリーランスエージェントに相談する
フリーランスエージェントは、スキルの高いデザイナーを厳選して紹介してくれるサービスです。企業の要件をヒアリングしたうえで、最適なデザイナーをマッチングしてくれるため、採用の手間を大幅に削減できます。
エージェントが間に入ることで、契約交渉やトラブル対応もサポートしてもらえる安心感があります。また、デザイナーのスキルチェックや実績確認を事前に行っているため、品質面での信頼性も高くなっています。ただし、エージェント手数料が発生するため、予算に余裕がある場合や、確実に優秀な人材を確保したい場合におすすめです。
SNSや人脈から探す
SNSでは、多くのデザイナーが作品を公開しています。ハッシュタグ検索やキーワード検索を活用することで、好みのテイストや専門性を持つデザイナーを見つけることができます。作品だけでなく、普段の投稿から人柄や仕事への姿勢も確認できる点がメリットです。
また、知人や取引先からの紹介も有効な方法です。実際に仕事をした経験がある人からの推薦は信頼性が高く、ミスマッチのリスクを減らせます。業界のイベントやセミナーに参加することで、デザイナーと直接出会う機会を作ることも可能です。
フリーランスデザイナーに業務を依頼するときの流れ
ここからは、フリーランスデザイナーに業務を依頼するときの流れをみていきましょう。
1. 相談や見積もりの依頼をする
まずは、デザイナーに問い合わせを行い、プロジェクトの概要を伝えて見積もりを依頼します。参考となるデザインや競合他社の事例があれば、それらも一緒に提供すると、より正確な見積もりを得られます。
クラウドソーシングサービスを利用する場合は、プロジェクト形式での募集やコンペ形式での募集も検討しましょう。
2. 内容のすり合わせをして契約を締結する
デザイナーが決まったら、詳細な打ち合わせを行い、業務委託契約書を締結します。契約書には、業務内容、納期、料金、支払い条件、修正回数、著作権の取り扱い、秘密保持条項などを明記します。
クラウドソーシングサービスでは、プラットフォーム上で契約が成立します。サービス内の利用規約に基づいた契約となるため、個別の契約書作成は不要です。
フリーランスエージェント経由の場合は、エージェントが仲介役として、企業とフリーランスの間で個別の業務委託契約書を締結するサポートを行います。
3. デザインの打ち合わせをする
契約締結後、キックオフミーティングを実施し、デザインの詳細な要件を共有します。ブランドガイドラインやコーポレートカラー、使用するフォント、避けたいイメージなど、デザインの方向性を具体的に伝えましょう。
この段階で、必要な素材(ロゴデータ、写真、テキスト)の提供方法や、コミュニケーションツール(メール、チャットツール、オンライン会議など)も決定します。定期的な進捗報告のタイミングや方法についても合意しておくと、プロジェクト管理がスムーズになります。
4. デザインの制作に入ってもらう
デザイナーが制作を開始したら、定期的な進捗確認を行います。初稿提出までの期間中も、必要に応じて質問に答えたり、追加情報を提供したりすることで、手戻りのリスクを減らせます。
初稿が提出されたら、まず全体の方向性が要件に合っているか確認します。この段階で大きな方向転換が必要な場合は、早めに伝えることが重要です。細かな調整は後の修正段階で行うため、初稿確認では大枠の承認に焦点を当てます。
5. デザインの修正があれば指示を出す
初稿確認後、修正が必要な箇所をまとめて伝えます。修正指示は「もっとかっこよく」といった曖昧な表現は避け、色味の調整、文字サイズの変更、レイアウトの修正など、具体的な指示を出すことで、デザイナーが対応しやすくなります。
また修正指示は一度にまとめて伝えるようにしましょう。契約で定められた修正回数を超える場合は、追加料金が発生することを理解し、必要に応じて追加の修正を依頼します。
6. 納品物の最終チェックを行う
すべての修正が完了したら、最終確認を行います。契約内容と照らし合わせて、すべての要件を満たしているか確認します。データ形式やサイズ、色味などの技術的な部分だけでなく、デザインの完成度や使用目的への適合性も重要なチェックポイントです。
印刷物の場合は、可能であれば色校正を行い、実際の仕上がりを確認することをおすすめします。Web用のデザインであれば、各デバイスでの表示確認も必要です。問題がなければ検収書を発行し、正式に納品を受け入れます。
7. 支払いを完了する
検収が完了したら、契約に基づいて支払いを行います。請求書の内容を確認し、契約時に定めた支払い条件に従って振込みを実行します。クラウドソーシングサービスを利用している場合は、サービス内の決済システムを通じて支払います。
支払い完了後は、今後の修正や追加制作の可能性がある場合に備えて、元データの保管方法について確認しておくと良いでしょう。また、良好な関係を築けたデザイナーとは、今後の案件でも協力を依頼できるよう、連絡先を保持しておくことをおすすめします。
フリーランスデザイナーを探せるプラットフォーム
フリーランスデザイナーを探せるプラットフォームは、大きく「専門エージェント型」「クラウドソーシング型」「求人/案件検索型」の3つに分類されます。それぞれの特徴と主なサービスを以下にまとめます。
専門エージェント型
専門エージェント型は、専任コンサルタントが間に入り、要件ヒアリングやスキルマッチング、条件交渉、稼働後のフォローまでワンストップで対応するサービスです。
高度な専門性や即戦力デザイナーを効率よく探したい場合におすすめで、発注経験の少ない企業でも安心して依頼しやすい特徴があります。
代表的なサービス
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例えばクロスデザイナーの場合、登録デザイナー数は7,000人以上と国内最大級の規模で、現場で即戦力となるWebデザイナーからハイレベルなアートディレクターまで幅広い人材を揃えています。
企業ニーズやプロジェクト内容を専任エージェントが丁寧にヒアリングし、デザイナーのスキル・経験・相性を考慮したうえで、最適な人材を最短1営業日で紹介するスピーディな対応が特徴です。
クラウドソーシング型
クラウドソーシング型は、インターネット上に登録した数多くのデザイナーから、コンペ・プロジェクト形式で直接依頼が可能なサービスです。予算や案件規模の自由度が高く、単発や小規模な制作案件にも柔軟に対応できます。
代表的なサービス
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求人/検索サイト型
求人/案件検索型は、デザイナー向けの求人・案件情報が掲載されているサービスです。主に中長期的な業務委託や、直接契約での人材募集が中心となります。ポートフォリオ・スキルプロフィールや案件内容を相互に確認して、応募・スカウトが可能です。
代表的なサービス
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フリーランスでのデザイン依頼にはエージェントの利用がおすすめ
フリーランスデザイナーへの依頼は、コスト削減や柔軟な対応など多くのメリットがある一方で、納期遅延リスクや品質のばらつき、契約トラブルなどのデメリットも存在します。これらのリスクを最小限に抑えながら、フリーランスのメリットを最大限活用するには、適切なプラットフォーム選びが重要です。
特に初めてフリーランスデザイナーに依頼する企業や、確実に品質の高いデザイナーを確保したい企業には、専門エージェント型のサービス活用がおすすめです。
なかでもクロスデザイナーは、7,000人以上の厳選されたデザイナーが登録する国内最大級のデザイナー専門エージェントです。本記事で挙げたフリーランス活用の課題を以下のように解決します。
最短即日で複数のデザイナーを提案。万が一の場合も代替人材をすぐにアサインできる体制で納期遅延リスクを回避
登録時の審査により、実績とスキルが確かなデザイナーのみが在籍
採用コンサルタントが契約書作成から条件交渉、トラブル対応まで徹底サポート
初期費用0円・稼働開始まで費用は一切かからないため、リスクなくフリーランスデザイナーとの協業を始められます。「フリーランスのメリットは活かしたいけど、リスクは避けたい」という企業様は、ぜひ一度ご相談ください。
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