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失敗しない業務委託ライター採用・運用方法を、現場のコンテンツディレクターが解説

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目次

コンテンツ制作を進めるためにライターを採用したいけど、採用手順や管理の仕組みがわからず困っていませんか?

「ライター募集の求人をどう書けばいいんだろう…」

「ライターとどのように記事制作を進めればいいのか分からない」

本記事では、10名ほどのライターと編集部を編成し、月40本累計500本以上の記事を作成した弊社(株式会社GIG)の村田が、業務委託ライターと協働しながらコンテンツ制作を進める流れとポイントについて解説します。

  • 業務委託ライターの採用基準
  • ライター求人の書き方
  • ライターとのコンテンツ制作の進め方
  • 継続的な体制運営のコツ

業務委託ライターの採用・運用方法については、コンテンツマーケティング特化型eラーニングサービス「コンマルクアカデミー」でも詳しく解説しています。


コンマルクアカデミー|コンテンツマーケティング特化型eラーニング

コンテンツマーケティング特化型eラーニング「コンマルクアカデミー」。年間4,000件の法人リード創出実績を持つGIGの社内ナレッジを全て共有いたします。

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村田美璃(むらたみり)

ファッション・ライフスタイルにまつわるWebメディアの編集者として、学生時代より記事制作にまつわる業務を広く経験したのち、2023年にGIGへジョイン。

前職では年間約500本の記事をディレクションし、現在は業種を問わずさまざまなお客様の取材コンテンツ制作(年間約120本)、ホワイトペーパー制作、SEO設計などを行う。

業務委託ライター募集〜運用までの4ステップ(概観)

業務委託ライターとコンテンツ制作を進める流れは、以下の通りです。

  1. 業務委託ライターを募集する

  2. 業務委託ライターにテストライティングをお願いする

  3. 業務委託ライターと契約する

  4. 記事制作運用を進める(執筆依頼~編集~修正)

それぞれのプロセスについて、実践的なポイントを解説します。

1. 業務委託ライターを募集する

手始めに、業務委託ライターを募集します。

募集要件は専門知識とライティングスキル

業務委託ライターを募集・採用する際の要件は2つあります。

  1. 専門知識:執筆を依頼したい分野に関する深い知識や経験があるか。

  2. ライティングスキル:分かりやすく、正確で、魅力的な文章が書けるか。

双方について求める水準が高いほど、要件を満たすライターの母数は少なくなり、報酬が高くなる傾向があります。それぞれについてどの程度の水準を求めるのか・どの程度優先すべきかを整理しましょう。

たとえば、高い専門性が求められるニッチなコンテンツを制作する必要がある場合、ライティングスキルは編集側でサポートする前提で、専門知識を有するライターを優先に採用します。一方、幅広い読者層に情報を届けたい場合、専門性よりもライティングスキルを優先すると望ましい場合があります。

ライター報酬を変動させる5要素

業務委託ライターの報酬は、以下の5要素によって決まります。

  • スキル
  • 実績
  • 専門性
  • 知名度
  • 依頼内容

報酬は、文字単価0.5円程度から1記事10万円以上にのぼるケースもあり、大きく変動します。具体的には以下が相場です。

  • フリーランスなど個人ライター:2万円~/1本
  • 編集プロダクション・制作会社:5万円~/1本

ただし、構成案の作成や取材有無、記事のボリュームなど、具体的な依頼内容によって変動します。委託したい業務範囲に応じて、都度見積を取りましょう。

採用手法3種類のメリット/デメリット

業務委託ライターの主な採用手法は3種類に分けられます。各手法のメリット・デメリットを以下にまとめました。


メリットデメリット

クラウドソーシングサービス

・登録者数が多い
・費用を抑えられる
品質にバラつきがある

編集プロダクション
制作会社

・プロによる品質管理を受けられる
・継続的に任せやすい
・手間が抑えられる
・コンテンツマーケティングの知見がある場合もある
費用が高い

SNS
コミュニティ

・人柄や専門性を事前に確認しやすい
・共感や熱量が高い書き手と出会える
・アプローチに時間と手間がかかる
・契約・報酬などの取り決めを個別に行う必要がある

GIGの求人募集ページの実例

GIGが求人媒体に掲載している、実際の募集ページを紹介します。

GIGが運営するフリーランス・副業人材専門の求人・案件検索プラットフォーム「Workship」での掲載例

依頼したい業務内容をタスク単位で記載し、必須スキルや歓迎スキルを細かく明記することでミスマッチを防いでいます。

GIGの事例を参考に、ライター募集の求人を作成してみてください。

2. 業務委託ライターにテストライティングをお願いする

採用したいと思えるライターとマッチングしたら、テストライティングを依頼します。

テストライティングとは、本契約前にライターのライティングスキルや業務適正、コミュニケーション能力などを確認するための選考プロセスです。

実際に制作する記事のキーワードやタイトル、構成などの情報をライターに共有して、1記事執筆してもらいます。一般的には有償で実施されます。

テストライティングを実施するメリット

テストライティングを実施するメリットは以下の3つです。

  1. 実践力が見える
  2. ミスマッチを防げる
  3. 一緒に働くイメージがもてる

テストライティングによって、ポートフォリオだけでは伝わらない文章力や構成力、情報収集能力に加え、指示やフィードバックに対する対応力を確認できます。

テストライティング成果物のチェックポイント

ライターからテストライティングの成果物が提出された際に確認すべきチェックポイントを以下にまとめました。

品質

・基本的な文章力
 └分かりやすさ
 └読みやすさ
 └構成の論理性
 └誤字脱字の有無 など
・読者に公開できる水準か
・修正が必要な場合、どの程度の社内工数がかかりそうか

コミュニケーション

・指示や前提情報をきちんと理解しているか
・不明点があった場合の確認や報連相の姿勢
・メールやチャットでのやり取りの丁寧さ、レスポンスの速さ

専門性・相性

・自社のテーマやジャンルへの理解や関心はあるか
・メディアのトーンや読者層に合った書き方ができそうか
・専門性や業界経験など、他では代替できない強みがあるか

採用するライターについて3つの軸について検討し、総合力で決定するのがおすすめです。

中長期的な関係性を視野に入れて判断を

業務委託ライターを採用する際は、中長期的に良い関係を構築できるように判断します。

まず、ライターの経験やスキルにかかわらず、テストライティングで納品される記事が100点満点であることはまずありません。

丁寧にコミュニケーションを取れるライターであれば良好な関係を築きやすく、品質が水準に及ばなくとも将来的に高品質な記事を制作できるように成長する場合もあります。

成果物が求める水準に及ばない場合も、今後の関係性を視野に入れて判断しましょう。

3. 業務委託ライターと契約する

採用するライターが決まった後の対応について解説します。

契約を締結する

必要な事務処理として、以下2つに代表される契約をライターと取り交わします。

秘密保持契約(NDA)

情報漏洩を防ぐために、業務開始前に締結

業務委託契約書

下記の契約条件を含め、双方の権利義務を明記した契約書を締結

・報酬:単価(文字単価、記事単価など)、支払条件(締日・支払日)
・スコープ:担当業務の範囲、成果物の定義など
・権利関係:制作物の著作権の帰属(譲渡か利用許諾か)、二次利用の可否

情報を共有する

契約締結後スムーズに業務を開始してもらうため、業務に必要な情報をまとめた資料を共有しましょう。

記事制作を進めるために必要な具体的な情報として、以下が挙げられます。

表記・執筆ルール

・ターゲットとなる読者層
・文体
・口調(ですます調)
・漢字とひらがなの使い分け
・英数字や記号の使い方 など
各種フォーマット・記事の構成の基本となるテンプレート
・見出しの使い方
・画像や図表を使う際のルールやキャプションの書き方
禁止事項・コンプライアンス・薬機法や景品表示法、著作権法などの遵守すべき法令や、自社として禁止している表現
・コピーコンテンツの禁止や事実確認の徹底 など
コミュニケーション・進行管理の方法・記事制作に関する業務連絡をどのコミュニケーションツールで行うか
・確認事項発生時の連絡先 など
制作スケジュールスムーズに制作を進行するための大まかなスケジュール

参考:表記ルールの実例

弊社(株式会社GIG)が実際に使用している表記ルールを紹介します。

弊社で利用している表記ルールは「記者ハンドブック 第13版」や「公用文の作成要領(草案)」などを参考に策定しています。

媒体や会社ごとに表記の方針が異なるため、資料で共通ルールを明示しておくことで認識のずれを防止できます。さらに、編集者側も赤入れの基準が明確になるため体系的なフィードバックができ、工数削減につながるのです。

参考:スケジュール管理シートの実例

弊社(株式会社GIG)が実際に使用しているスケジュール管理シートです。

記事ごとに、「誰が」「いつまでに」「どのタスクを」完了させるべきかが一覧化されており、記事ごとの進捗をひと目で確認できます。リアルタイムで情報を共有・編集できるGoogle Spreadsheetで運用するのがおすすめです。

4. 記事制作運用を進める(執筆依頼~編集~修正)

業務委託ライターを採用し体制が整ったら、いよいよ運用フェーズです。

ライターに執筆を依頼する

ライターに記事の執筆を依頼する際は、キーワードやペルソナなどの前提情報をできるだけ具体的に共有します。初回依頼時には、ミーティングを行い口頭で依頼するのも有効です。

また、執筆前には必ず構成案を作成・共有し、認識のずれを防止しましょう。一般的にはライターに構成案の作成を依頼しますが、ライターのスキルやスケジュールに応じて柔軟に調整してください。

弊社(株式会社GIG)で実際に使用している構成案フォーマット

記事の品質が安定してきたら、任せる範囲を徐々に広げて手離れさせていきます。

キーワードを共有するだけで完成した記事が納品される状態を目指す旨を、事前にライターと合意しておくと良いでしょう。社内の編集者はゴールまでのサポートとして伴走しているという共通認識をもてるため、稼働量や業務内容の変更も柔軟に受け入れてもらえる場合が多いです。

弊社(株式会社GIG)では、ライターが全工程を完遂できるようになることを見据え、はじめから単価を高めに設定するケースもあります。

初稿チェックの進め方

ライターから初稿が納品されたら、まずは構成や流れを大まかに確認し、その後一文単位で誤字脱字や表現をチェックします。

文章を添削する際の具体的なポイントについては、GIGブログに掲載している以下の記事にわかりやすくまとまっています。ぜひ参考にしてください。

関連記事:文章を添削するコツは? 推敲・校正時に見直したいポイントや注意点を編集者が解説

軽微な修正は巻き取って良いですが、以下の場合は一度ライターに原稿を戻して相談しましょう。

  • 大幅な修正が必要である
  • ライター特有のクセがある(同じ文末表現を連続して使用する・文体がラフすぎる など)

全ての修正を社内で巻き取ろうとすると、ライターの成長機会を奪うだけでなく、担当者に負担がかかって編集作業の属人化や再現性の低下につながります。

記事の修正依頼の方法

ライターへの修正依頼は、記事の品質やライターとの関係値を大きく左右するプロセスです。持続可能な体制づくりに直結する重要ポイントだからこそ、何気ない一言が不信感につながらないよう配慮が必要です。

効果的な修正依頼のポイントは4つあります。

  1. まずは感謝を伝える
    納品に対して感謝の言葉を伝えることで、良好な関係づくりの土台になります。
  2. 指摘は重要なポイントに絞る
    1~100の全てを一度に伝えるのではなく、優先度が高い内容から伝えましょう。
  3. 具体的な改善策をセットで提示する
    「○○は△△とすると、より伝わりやすくなります」など、理由と改善方法をセットで伝えると、納得感が生まれやすくなります。(口頭で伝えた方がスムーズな場合も。)
  4. 背景や考え方も共有する
    なぜ修正が必要なのか、メディアの方針や読者への配慮など、意図や背景をあわせて伝えることで、修正依頼に対する理解も深まります。

逆に、以下のような修正依頼は、ライターのモチベーション低下や関係値の悪化、契約終了につながりかねません。

  • 一方的にダメ出しをする
  • 正当な理由がなく、「好み」や「なんとなく」で修正を求める
  • 具体的な改善策を提示せず、抽象的な指摘をする

GIGの社員がフリーランス時代に受けたフィードバックの実例。
3ヶ月で契約終了を申し出る結果に。
採用したライターの早期離脱は、採用コストやリソースが無駄になってしまい、両者にとってデメリットです。相手を一人のプロとしてリスペクトし、丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。

社内で記事の内容を確認し、問題がなければ校了とし、公開に進みます。

ライターと良好な関係を築くポイント

ライターと良好な関係を構築するために意識できることはたくさんあります。

ライターのスキルや経験、作業内容に見合った適正な報酬を設定することや、無理のない納期設定や作業負荷への配慮をすることも大切です。

コミュニケーション面でも、ライターが疑問点を気軽に質問できるような風通しの良い環境を整え、メールやチャットだけでなくオンラインミーティングを活用して直接言葉を交わす機会を設けると良いでしょう。

また、ライターの得意ジャンルや専門性を理解し、それを最大限に生かせる案件を依頼すると、ライターのモチベーションアップにつながります。

可能であれば、ライターのスキルアップをサポートするのも有効です。弊社(株式会社GIG)でも、執筆のみを担当していたライターから取材にも挑戦したいという持ち掛けがあり、インタビューを依頼するようになったケースがあります。

参考:筆者(株式会社GIG 村田)が意識的に行っていること

絵文字を使い、カジュアルなトーンでコミュニケーションをとることが多い

  • 指摘だけでなく「いいね!」も伝える
    「この表現が素晴らしい」「この視点は読者に刺さる」など、良かった点を具体的に言葉で伝えるようにしています。

  • 「なぜあなたに依頼したいか」を伝える
    「以前の○○記事の△△がとても良かったので、今回もぜひ」といったように、過去の実績への評価を伝えたうえで依頼できると理想です。「何が評価されたのか」がわかると、次回の執筆にも活かしてもらえます。

  • 納品後の成果を共有する
    記事公開後は、掲載URLや反響などをライターに共有することで貢献度を実感してもらい、「納品して終わり」ではなく、達成度やモチベーションにつなげています。

軌道に乗り始めたら内製化や体制拡大も視野に

フェーズごとに役割や人員配置を見直しながら最適な体制を検討し、制作体制を大きくしていきます。

以下は増員計画の例です。


現在数か月~1年後2年目~
体制ディレクター兼編集者1名+外部ライター数名・外部ライターの増員・固定化
・社内もしくは外部ライターに編集サポート担当を配置
・専任の編集長・ディレクターを配置
・社内ライターの採用・育成スタート
・分析・改善を担う担当者の配置
目標・制作サイクルの確立
・安定的な記事公開
・外部ライターとの信頼関係の構築
・コンテンツの品質向上
・制作プロセスの効率化
・ディレクター業務の負荷軽減
・高度な専門性を備えたコンテンツの制作
・内製化の推進とノウハウ蓄積
・データに基づく改善サイクルの確立

必要に応じて、メディアのディレクターを外注するのも有効です。外部人材を活用するため立ち上がりが早くなる一方、社内にスキルが蓄積しにくいデメリットがあります。

まとめ

業務委託ライターを一から募集・採用し、安定してコンテンツ制作を運用できる体制を築くまでには時間がかります。

また、コストをかけて採用したライターに長期的に稼働してもらうためには、敬意を払った丁寧なコミュニケーションによって良好な関係を築くことが大切です。

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  • コンセプト / ペルソナ / CJM設計
  • コンテンツマーケティング伴走支援 など
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記事を書いた人
村田美璃

ファッション・ライフスタイルにまつわるWebメディアの編集者として、学生時代より記事制作にまつわる業務を広く経験したのち、2023年にGIGへジョイン。 前職では年間約500本の記事をディレクションし、現在は業種を問わずさまざまなお客様の取材コンテンツ制作(年間約120本)、ホワイトペーパー制作、SEO設計などを行う。

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