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採用サイト・採用ページのSEO施策13選|応募が増える戦略の基本を解説

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目次

「求人広告を出しても、なかなか応募が来ない」「自社の採用ページがまったく見られていない気がする」このような悩みを抱えている採用担当者は、決して少なくありません。

実は、採用サイトからの応募数を増やすカギは「SEO」にあります。採用サイトや採用ページのSEO対策を行うことで、広告に頼らずに、意欲の高い求職者に自社を見つけてもらえる仕組みを構築することが可能です。

この記事では、採用サイトに取り組む企業が押さえておきたいSEOの基本と、すぐに実践できる13の施策をわかりやすく解説します。

採用サイトのSEOが重要な理由

採用サイトのSEO対策は、広告費を抑えながら優秀な人材と出会うための効果的な手段です。ここでは、採用サイトにSEOが必要な理由を4つの視点から解説します。

  • 費用対効果が高い

  • 意欲の高い求職者を集められる

  • 求職者に正確な情報を届けられる

  • ブランディング効果が高い

それぞれどのようなことなのか、詳細をみていきましょう。

費用対効果が高い

採用活動の際に広告や求人媒体を使うと、掲載期間に応じた費用が発生します。そのうえ、掲載が終了すれば、同時に集客効果もストップしてしまいます。

一方で、自社で採用サイトを構築してSEO対策を行えば、掲載費やクリック単価を支払わずに、継続的に検索流入が見込める状態を作ることが可能です。上位表示を維持できれば、広告費をかけずとも“見つけてもらえる仕組み”ができるため、長期的に見るとコストパフォーマンスが非常に高いのです。

また、一度制作したページは半永久的に資産として残るので、「採用力を自社に蓄積する」という意味でも有効な施策だといえるでしょう。

意欲の高い求職者を集められる

採用サイトのSEOを強化すると、「○○会社 採用」「○○社 仕事」といった指名検索や具体的な職種名で検索する求職者にリーチしやすくなります

このような人たちは、すでにある程度企業や業界に興味を持っていて、本気で応募を考えている層であることがほとんどです。SEOで採用ページをしっかり上位に表示できれば、興味を持ってくれた求職者がスムーズに情報へたどり着けるようになるので、応募のチャンスを逃さずキャッチできます

反対に、検索したときに採用サイトを見つけてもらえなければ、「今は募集していないのかな」とせっかくの関心を逃してしまうかもしれません。

求職者に正確な情報を届けられる

「○○社 評判」「○○会社 給料」などと検索されたとき、検索結果に掲示板や口コミサイトばかりが出てくると、誤解やネガティブな印象を抱かれてしまうリスクがあります。だからこそ、掲載内容をコントロールできる自社の採用サイトが検索上位に表示されることは非常に重要なのです。

また、企業の正確な情報を直接届けられれば、ミスマッチを防止できるというメリットも生じます。

他の求人媒体では、文字数やテンプレートに制限があって伝えたい内容を書けないことが珍しくありません。一方で、自社サイトであれば仕事内容・社風・キャリアパス・社内制度など、求職者が気になる情報を自分たちの言葉でしっかりと伝えられます。

ブランディング効果が高い

採用サイトは、企業の想いやカルチャーを発信できる“ブランディングの場”としても活用できます。例えば、社員インタビューや働く環境の紹介、企業理念やビジョンを伝えるコンテンツは、求職者からの共感を生むきっかけになるでしょう。

また、検索上位に表示されて繰り返し求職やの目に触れれば、企業の信頼感や好印象が蓄積されて、ブランディング効果が高まるというメリットもあります。採用ページは“企業の顔”として機能するからこそ、情報を届けたい人に見てもらえるようSEOを実施しておくことが大切なのです。

採用サイトのSEOで重要な2つの基本要素

SEOを成功させるには、まず採用サイトの「軸」をしっかり整えることが先決です。

ここでは、採用サイトにおけるSEOの土台となる2つの基本要素、「目的の整理」と「ペルソナの設定」について解説します。

採用サイトの目的を整理する

SEO施策を行う前に、「この採用サイトで何を実現したいのか?」という目的を明確にしましょう。

中途採用の応募数を増やしたいのか、新卒の母集団形成を強化したいのか。それとも、会社の魅力を伝えて応募者の熱意を高めたいのかなど、目的によって設計すべきキーワードやコンテンツの内容はまったく変わってきます。

目的が曖昧なままだと伝える内容がブレやすくなり、検索意図にもマッチしにくいページになります。だからこそ、「誰に、何を、どう届けたいか」を明文化しておくことが、SEOにおいて重要なカギとなるのです。

ペルソナを設定する

目的が定まったら、次は「どのような人に見てもらいたいか」を具体的にイメージしてみましょう。この“想定読者像”を詳しく設定したものを、「ペルソナ」といいます。

例えば、「営業経験3年目で、裁量を求めて転職活動をしている20代後半男性。Google検索やビジネス系SNSで情報を収集しており……」というように設定します。この際、年齢・経歴・志向性・価値観などをできるだけ細かく決めておくことがポイントです。

ペルソナを設定することで、「この人はどんなワードで検索する?」「どんな情報があれば応募に前向きになる?」という視点でサイトを作れるようになります

採用サイトに効果的なSEO施策

SEOの基本を押さえたら、次は具体的な施策に取り組んでいきましょう。

ここでは、採用サイトで実践しやすく、かつ効果の出やすい13のSEO施策を紹介します。

  • ディレクトリ構造を整理する

  • 自然な流れで検索キーワードを盛り込む

  • コンテンツを充実させる

  • 画像だけではなくテキストも用いる

  • 画像にaltタグを入れる

  • 画像を軽量化する

  • ユーザビリティを高める

  • モバイルフレンドリーにする

  • SSL化を行う

  • 被リンク・サイテーションを獲得する

  • 定期的にコンテンツを更新する

  • 専門的なコンテンツを制作する

  • Googleしごと検索を活用する

専門的な知識が必要な施策もありますが、いきなりすべてをこなす必要はありません。まずは「求職者にとって使いやすいサイトか」という視点を軸に、できるところから少しずつ改善していきましょう。

ディレクトリ構造を整理する

サイトの構造が整理されていないと、Googleのクローラーがページをうまく認識できず、SEO評価にマイナスの影響を与えてしまいます。そのため、「採用トップページ→職種紹介→詳細ページ」など、シンプルでわかりやすい階層になるよう情報を整理することが大切です。

理想的なのは、どのページもトップページから3クリック以内でアクセスできる構造にすることです。クローラーがスムーズに巡回できれば、SEO評価を高めやすくなります。

また、ユーザーが欲しい情報にすぐたどり着けるようになるので、回遊率の向上や離脱率の改善にもつながります。

自然な流れで検索キーワードを盛り込む

SEO対策では、タイトルや本文にキーワードを盛り込む施策は基本ですが、単にキーワードを無理やり詰め込んだ文章は読みにくくなってしまいます。そのため、自然な形でキーワードを盛り込むことが非常に重要となります。

採用サイトの場合も、タイトル・見出し・本文の中に「中途採用 東京」「○○職 募集」といったキーワードを、自然な文脈で組み込んでみましょう。特に、タイトルとメタディスクリプションは検索結果に表示されるので、「キーワード+訴求力のある表現」を意識してみてください

読みやすさと検索意図の両方を最適化できると、ユーザーにも検索エンジンにも伝わりやすいページになります。

コンテンツを充実させる

検索エンジンは、「求職者にとって価値のある情報かどうか」を重視してページを評価します。そのため、採用サイトに欠かせない会社紹介や求人要項だけではなく、読み応えのあるオリジナルコンテンツを用意することがおすすめです。

例えば、以下のようなコンテンツがあるとSEO評価が向上するかもしれません。

  • 社員インタビュー

  • キャリアパスの紹介

  • 実際の一日の業務スケジュール

  • 会社のビジョンや働き方に関する代表メッセージ

ポイントは、求職者が「働く自分のイメージ」を具体的に持てるコンテンツを充実させることです。コンテンツの深さが応募意欲の後押しにつながり、SEOでも差をつけるポイントになります。

画像だけではなくテキストも用いる

採用サイトでは、職場の雰囲気を伝えるために写真を活用することがあります。職場の雰囲気が伝わる写真は求職者にとって魅力的なコンテンツですが、画像だけに頼りすぎると、SEO面で不利になる可能性があります。

なぜなら、Googleは画像の内容を完全に理解できるわけではないためです。この写真のデメリットを補うには、テキストで補足説明をすることが重要になります。

例えば、社内風景や社員の写真を掲載するときに「どのような部署で、何をしている様子なのか」をテキストで簡潔に説明するだけで、検索エンジンからの評価が変わってきます。見やすさやユーザビリティを意識しながら、“検索エンジンが読み取れる形”で情報を掲載することがSEO対策のコツです。

画像にaltタグを入れる

altタグ(代替テキスト)とは、画像の内容を説明するためのHTML属性です。altタグがあると、通信状況などによって画像が表示されないときでも写真の内容をテキストで伝えられますし、検索エンジンに画像の意味を理解してもらえます。

採用サイトでは、社内の風景や社員の様子を紹介する画像が多く使われます。掲載画像にaltタグをつけておけば、その画像が「何を表しているか」を検索エンジンに認識してもらいやすくなるのです。

例えば、社員集合写真には「〇〇部のミーティング風景」、イベント写真には「社内勉強会の様子」というように、簡潔かつ具体的に設定しましょう。

画像を軽量化する

採用サイトで、写真や動画などの視覚的なコンテンツを活用することは非常に効果的です。しかし、ファイルのサイズが大きすぎるとページの読み込み速度が遅くなり、SEOに悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

Googleはページの表示スピードを評価基準のひとつにしているので、画像はできるだけ軽量化(圧縮)した状態で掲載しましょう。JPEGやWebP形式など、容量が小さくて画質を維持しやすいフォーマットを使うことがおすすめです。

ページがスムーズに表示されればユーザー体験(UX)が向上し、直帰率の低下や滞在時間の増加などの効果も期待できます。

ユーザビリティを高める

SEOで検索順位を上げるには、コンテンツの質だけでなく、サイトの使いやすさ(ユーザビリティ)を高めることも大切です。

採用サイトにおいて、求職者がストレスなく情報を探せるかどうかは応募意欲に直結します。ユーザビリティを高めるために、以下のようなポイントを意識してみてください。

  • グローバルメニューやパンくずリストで現在地がわかるようにする

  • 関連ページへの内部リンクを設置し、回遊しやすくする

  • スマホでも読みやすい文字サイズ・行間・装飾にする

このように、「見やすい・使いやすいサイト設計」を徹底しましょう。デザインの美しさも大事ですが、まずは「求職者が迷わず使えること」が前提となります。

モバイルフレンドリーにする

採用サイトにアクセスするユーザーの多くは、スマートフォンを利用しています。モバイル端末でも快適に閲覧できる設計(モバイルフレンドリー)であることは、SEOにおける必須条件です。

実際、Googleでもモバイル版での表示内容を基準に検索順位を判断する「モバイルファーストインデックス」が導入されています。そのため、スマートフォンで見たときのフォントサイズやボタンの大きさ、表示スピードなどに配慮することが大切なのです。

「スマートフォンで採用サイトを開いたら読みづらかった」というだけで、せっかくの求職者を逃してしまう可能性は高まってしまいます。モバイル対応は“検索順位対策”であり、“応募率を上げるための基本”でもあるということをしっかりと理解しておきましょう。

SSL化を行う

SSL化とは、サイトのURLを「http://」から「https://」にすることで、通信を暗号化して安全性を高める仕組みです。Googleが「SSL対応の有無をランキング要因のひとつにしている」として明言していることからもわかるように、必ず対応しておく必要があります。

特に、採用サイトは問い合わせフォームや応募フォームなど、個人情報を扱うことが多くなります。SSL化されていない状態はセキュリティ面でも大きなマイナス要素になるため注意が必要です。

SSL化は、レンタルサーバーやCMSの設定で比較的簡単に対応できます。「このサイトは安全です」とユーザーに信頼してもらうために、URLに“鍵マーク”がつく状態をデフォルトにしておきましょう。

※出典:パソコン向けページ エクスペリエンスによるランキングの導入スケジュール | Google 検索セントラル ブログ

被リンク・サイテーションを獲得する

SEOでは、他のサイトからリンクされる(被リンク)ことが、検索エンジンからの評価を高める重要な要素になります。採用サイトの場合は、企業の公式サイトやSNS、グループ会社のページなどから自然な形でリンクを設置することで、SEO評価や信頼性、露出を高めることが可能です。

また、被リンクだけでなく、「企業名+採用」などが他サイトやSNSで言及される“サイテーション”もSEO評価でプラスに働くとされています。例えば、自社の採用ページをSNSで紹介してもらったり、社員がnoteやブログで言及したりするなど、自然な情報拡散がSEO評価によい影響を与えることがあるのです。

拡散を促すために、採用ページにシェアボタンを設置しておいてもよいでしょう。

関連記事:SEOに有効な被リンクとは?獲得方法や効果を高めるための注意点を紹介

定期的にコンテンツを更新する

どれほど内容のよい採用サイトでも、情報が古いままだと検索順位を安定させることは難しく、ユーザーの信頼も得られません。Googleは「最新で信頼性のある情報」を高く評価しているので、定期的にページを見直して、内容を更新していくことが大切です。

例えば、以下のような工夫をすると「情報が新しい」と判断してもらいやすくなります。

  • 状況に合わせて募集中の職種や条件を更新する

  • 定期的に新しい社員インタビューを追加する

  • イベント・説明会の告知やレポートを掲載する

  • 会社ブログ・職種紹介などのコンテンツを連載する

このように継続的に発信すると、“生きているサイト”と評価されやすくなり、SEO面にプラスの影響を与えます。

また、社員の声や日々の取り組みといった企業のリアルを伝えるコンテンツは、応募者からの共感獲得や志望動機の向上にも直結するでしょう。

専門的なコンテンツを制作する

採用サイトで他社と差別化を図るには、自社ならではの専門性や強みを活かしたコンテンツづくりが重要です。

  • 業界特有の働き方やトレンドを紹介するコラム

  • 専門部署や職種の業務内容を深掘りした記事

  • 地域に根ざした社会貢献活動の紹介

上記のような、ここでしか見られないコンテンツは積極的に制作しましょう。SEOはもちろんのこと、ユーザーからの関心を獲得するという意味でも有利に働きます。

このようなコンテンツは、ロングテールキーワードでの流入を狙いやすく、検索結果での存在感を高められるというメリットもあります。自社の信頼性や専門性の裏付けにもなるため、応募前の不安解消や、志望度向上にもつながるでしょう。

関連記事:ロングテールキーワードのSEO戦略をわかりやすく解説!メリットや調べ方とは

Googleしごと検索を活用する

Googleしごと検索(Google for Jobs)は、Google検索に「求人」関連のキーワードを入力したときに、検索結果の上部に表示される求人情報枠のことです。この機能をうまく活用すれば、無料で自社の求人情報をGoogle検索結果の目立つ位置に表示させることができます

掲載には、採用ページのHTMLに構造化データ(JobPosting)を設定する必要があります。専門的な知識が必要になりますが、Google公式のマニュアルも整備されているため、Web担当者や制作会社と連携すれば比較的スムーズに導入可能です。

Googleしごと検索に対応しておくことで、「職種+勤務地」など具体的なキーワードで検索したユーザーの目に触れるチャンスが広がります。SEO以外の流入経路も強化したい企業は、積極的に活用しましょう。

採用サイトのSEOはコンマルクにお任せください

採用サイトのSEOで重要なのは、単にキーワードを盛り込むだけではありません。求職者の検索意図に応えるコンテンツ設計や定期的な情報の更新、技術的な最適化まで、総合的に取り組むことが重要です。

今回紹介した13の施策はどれも「今日から実践できる基本」ばかりですが、本当に成果につながる採用サイトを作るには、ターゲットや採用目的に応じた“戦略的な設計”が欠かせません

採用サイトのSEO戦略にお悩みの方は、ぜひコンマルクまでご相談ください。

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