IT人材エージェントおすすめ10選|年代別の選び方と活用術を解説
経済産業省の試算によると、2030年には最大約79万人のIT人材が不足すると予測されています。厚生労働省が公表した「情報処理・通信技術者」の有効求人倍率は全職種平均を上回る水準が続いており、IT人材の獲得競争は依然として激化しています。
こうした深刻な人材不足を背景に、IT業界における転職エージェントの重要性はかつてないほど高まっています。レバテックが公表した「IT人材白書2025」では、企業がエンジニア採用で最も活用しているチャネルは掲載型の求人媒体(48.7%)で、次いで転職エージェントが続く結果となりました。さらに、新たに採用チャネルを増やした企業のうち47.6%がスカウト型の求人媒体を導入しており、企業側から積極的にアプローチする「攻めの採用」へのシフトが鮮明になっています。
本記事では、IT人材エージェントを求職者・企業の双方の視点から比較し、自分に合ったサービスの選び方や、エージェントを最大限に活用するためのポイントを解説します。
IT人材エージェントとは
IT人材エージェントとは、IT・Web業界に特化した人材紹介サービスのことで、求職者と企業の間に立ち、スキルや希望条件に基づいたマッチングを行う仲介者の役割を担います。一般的な転職エージェントとの最大の違いは、「技術的な専門知識を持つアドバイザーがサポートする」という点にあります。
たとえば、「Reactの実務経験2年」「AWSのインフラ構築経験あり」といった技術スタックの違いを正確に理解したうえで、求職者のスキルセットに合った求人を紹介できるかどうか。ここがIT特化型エージェントと総合型エージェントの決定的な差になります。
IT人材エージェントは大きく分けて「総合型」と「特化型」の2種類が存在します。
種類 | 特徴 | 代表的なサービス |
総合型(IT部門あり) | 求人数が圧倒的に多く、IT以外の業界への転職も視野に入れられる。ただしアドバイザーのIT知識にばらつきがある | リクルートエージェントIT、doda、マイナビ転職IT AGENT |
IT特化型 | IT業界の技術トレンドや企業の開発環境に精通したアドバイザーが在籍。求人数は総合型より少ないが、マッチング精度が高い | レバテックキャリア、Geekly、type転職エージェントIT |
どちらか一方に絞るのではなく、総合型で選択肢を広げつつ、特化型で精度の高い提案を受けるという併用戦略が、IT転職においては王道とされています。
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IT人材エージェントおすすめランキング10選
ここからは、IT転職に強いエージェントを10社厳選して紹介します。求人数、アドバイザーの専門性、サポート体制、利用者の評価をもとに、それぞれの強みと適した人物像を整理しました。
1.クロスネットワーク|インフラエンジニア専門のエージェント
▲出典:クロスネットワーククロスネットワーク(XNetwork)は、株式会社GIGが運営するフリーランスのインフラエンジニアに特化したエージェントサービスです。1,500人以上のインフラエンジニアが登録しており、通過率5%の厳正な審査をクリアした即戦力人材のみが在籍しています。AWS・Azure・GCPなどのクラウド、ネットワーク構築、セキュリティなど幅広いインフラ領域に対応しています。
| 強み | ヒアリング後、最短即日で複数名の即戦力エンジニアを提案し、条件が合えば最短3日でアサイン可能。週2〜3日からの柔軟な稼働にも対応しており、フルリモート案件も豊富 |
| 注意点 | インフラエンジニアに特化したサービスのため、アプリケーション開発やフロントエンド領域の求人は対象外。また、フリーランス・業務委託向けのサービスであり、正社員転職の支援とは性質が異なる |
| おすすめの人 | フリーランスとしてインフラ領域で活躍したい方、企業側でインフラエンジニアの即戦力人材を探している方 |
2. レバテックキャリア|IT・Web業界の経験者向けエージェント
▲出典:レバテックキャリアレバテックキャリアは、ITエンジニア・クリエイター向け転職エージェントとして登録率・認知度ともに業界No.1を獲得しているサービスです(2024年12月 GMOリサーチ&AI調べ)。公開求人数は約50,000件以上(2026年2月時点)と業界トップクラスを誇り、そのうち年収700万円以上の高年収求人が豊富に揃っています。
強み | アドバイザーがIT業界の「下請け構造」「SES・受託・自社開発の違い」といった業界特有の事情を熟知しており、技術スタックを踏まえた精度の高い求人提案が受けられる |
注意点 | 即戦力を求める求人が中心のため、エンジニア未経験の方には向いていない。「実務経験が浅い方OK」の求人は全体の約1%程度にとどまる |
おすすめの人 | IT・Web業界での実務経験があり、年収アップやキャリアアップを狙うエンジニア |
3. リクルートエージェントIT|求人数で業界最大級
▲出典:リクルートエージェントリクルートエージェントITは、公開・非公開求人を合わせてIT領域だけで約22万件を保有する業界最大手の転職エージェントです(2026年2月時点)。圧倒的な選択肢の広さが魅力で、IT企業はもちろん、非IT企業の社内SEやDX推進ポジションまで幅広くカバーしています。
強み | 求人数の多さに加え、面接力向上を目的とした無料セミナーを毎月開催しているなど、転職支援のインフラが整っている。IT以外の業界でIT人材を求める企業の求人も豊富なため、事業会社の社内SEやDX推進ポジションを探す際にも有効 |
注意点 | 総合型エージェントのため、担当アドバイザーのIT知識にばらつきがある場合がある |
おすすめの人 | 幅広い選択肢の中から比較検討したい方、非IT企業も含めて探したい方 |
4. Geekly(ギークリー)|IT・Web・ゲーム業界に特化
▲出典:GeeklyGeeklyは、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントで、非公開求人を含めると約44,000件の求人を保有しています(2026年2月時点)。サイバーエージェントやDMMなど、大手・優良企業との取引実績が豊富です。
強み | マッチング精度の高さと提案スピードに定評がある。応募書類の添削サポートにも力を入れており、書類通過率の向上に貢献している |
注意点 | 首都圏・関西の求人が中心であり、地方の求人は少ない傾向がある |
おすすめの人 | IT・Web・ゲーム業界内でのキャリアアップを目指すエンジニア |
5. マイナビ転職IT AGENT|20代・第二新卒の転職支援に強み
▲出典:マイナビ転職IT AGENTマイナビ転職IT AGENTは、大手人材会社マイナビが運営するIT・Webエンジニアの転職支援に特化したサービスです。元エンジニアがアドバイザーを務める体制が整っており、SIer・システム開発・ソフトハウス業界の求人が特に充実しています。なお、2025年12月にサービス名称が「マイナビITエージェント」から「マイナビ転職IT AGENT」に変更されています。
強み | 転職後の定着率(90日以内)が99.2%と非常に高いマッチング力を誇る(2023年10月〜2024年9月実績)。20代や第二新卒のサポートに手厚く、IT業界でのキャリアを本格的に築きたい若手エンジニアに向いている |
注意点 | ハイクラス(年収800万円以上)の求人は他の特化型エージェントに比べると少なめ |
おすすめの人 | 20代〜30代前半でIT業界内の転職を考えている方 |
6. ビズリーチ|ハイクラスIT人材向けスカウトプラットフォーム
▲出典:ビズリーチビズリーチはハイクラス求人を中心に扱うスカウト型の転職プラットフォームで、登録するだけで企業やヘッドハンターからスカウトが届く仕組みです。ハイクラス会員の基準は年収750万円以上ですが、それ以下の年収帯でもタレント会員として登録・利用が可能です。エージェント型ではなくスカウト型のため、自分の市場価値を客観的に測る手段としても活用できます。
強み | 高年収求人の豊富さに加え、リモート可の求人も充実している。管理職・CTO・VPoEといったマネジメント層の求人も多く扱っている |
注意点 | 一部有料プランがあるほか、エージェントのようなきめ細かいサポートは受けられない。転職エージェントではなくプラットフォーム型のサービスである点を理解しておく必要がある |
おすすめの人 | 現年収600万円以上で、さらなる年収アップやマネジメントポジションを目指す方 |
7. type転職エージェントIT|首都圏のITエンジニア転職に強い
▲出典:type転職エージェントITtype転職エージェントITは、71,200人以上のキャリアカウンセリング実績(2024年5月時点)を持つ首都圏特化型のエージェントです。対応地域を絞っている分、一人ひとりへのサポートの質が高いと評価されています。
強み | 首都圏に特化しているため、東京近郊の企業情報に精通しており、求人票に書かれていない現場のリアルな情報が得られる |
注意点 | 対応地域が東京・神奈川・千葉・埼玉に限られるため、地方在住の方には向いていない |
おすすめの人 | 東京・神奈川・千葉・埼玉で転職を考えているITエンジニア |
8. ウィルオブテック|2名体制による手厚いサポート
▲出典:ウィルオブテックウィルオブテックの最大の特徴は、キャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーの2名体制で求職者をサポートする点です。技術的なキャリア相談と企業情報の提供を分業することで、より精度の高いマッチングを実現しています。
強み | 2名体制により、キャリアの方向性に関する相談と企業側のリアルな情報提供を同時に受けられる。年収アップ率は8割以上とされている |
注意点 | サービス開始が2021年と比較的新しく、大手エージェントと比べると求人数が少ない。地方の求人も限定的 |
おすすめの人 | 転職活動を丁寧にサポートしてほしい方、年収アップにこだわりたい方 |
9. 社内SE転職ナビ|社内SEの求人に特化
▲出典:社内SE転職ナビ社内SE転職ナビは、事業会社の社内SEポジションに特化した唯一の転職エージェントです。SIerやSESから自社開発企業へのキャリアチェンジを検討している方にとって、有力な選択肢となるでしょう。
強み | 社内SE専門だからこそ、「開発エンジニア」「インフラエンジニア」など職種を細分化した求人検索が可能。150種類以上の開発言語から絞り込める |
注意点 | 社内SEに特化しているため、SES企業やSIerへの転職を考えている方にはマッチしにくい。即戦力求人が中心で未経験者向けは少ない |
おすすめの人 | 客先常駐から脱却し、自社のIT戦略に携わりたい方 |
10. Green|IT・Web業界に特化したカジュアル転職サイト
▲出典:GreenGreenは転職エージェントではなく、人事担当者からの直接スカウトが受けられるIT特化型の転職マッチングプラットフォームです。Greenを通じて転職が決まった人のうち60%以上がスカウトをきっかけにしているとされ、カジュアル面談を通じて企業の雰囲気を事前に確認できる点が特徴となっています。
強み | カジュアル面談を通じて企業のカルチャーや雰囲気を事前に確認できる。スカウト型のため、自分のペースで転職活動を進められる |
注意点 | エージェント型ではないため、書類添削や面接対策などの手厚いサポートは受けられない |
おすすめの人 | カジュアルに企業との接点を持ちたい方、情報収集段階の方 |
おすすめIT人材エージェント比較表
以下に、紹介した10社の主要な特徴を一覧にまとめました。
サービス名 | タイプ | 主な対象 | 強み |
IT特化型 | インフラエンジニア | インフラ特化、最短即日で即戦力を提案 | |
IT特化型 | 経験者 | IT求人数トップクラス、年収UP実績豊富 | |
総合型 | 全般 | 業界最大級の求人数、非IT企業も網羅 | |
IT特化型 | 経験者 | IT・Web・ゲームに特化、マッチング精度が高い | |
IT特化型 | 20代〜30代 | 定着率99.2%、若手サポートが手厚い | |
スカウト型 | ハイクラス | 年収750万円以上のハイクラス求人が豊富 | |
IT特化型 | 首都圏 | 首都圏特化で質の高いサポート | |
IT特化型 | 経験者 | 2名体制の手厚いサポート | |
IT特化型 | 社内SE志望 | 社内SE求人に唯一特化 | |
スカウト型 | 全般 | カジュアル面談で企業の雰囲気を把握可能 |
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年代・経験別に見るIT人材エージェントの選び方
IT人材エージェントの選び方は、年齢や経験値によって大きく異なります。ここでは年代別のポイントと、それぞれに適したエージェントの組み合わせを解説します。
20代のIT転職|ポテンシャル採用を狙うなら「間口の広さ」を重視
20代のITエンジニアにとって、最も重要なのは「自分の可能性を狭めないこと」です。20代はポテンシャル採用の対象になりやすく、異業種からのキャリアチェンジも現実的な選択肢となります。
レバテックの「IT人材白書2025」によると、企業が報告した年代別の採用実績では「20代後半(34.8%)」「20代前半(28.7%)」の採用が特に多く、20代の若手採用が中心となっている傾向が明らかになっています。つまり、IT業界への転身を考えているなら、20代のうちに動くほうが選択肢は広がるでしょう。
おすすめの組み合わせ:マイナビ転職IT AGENT(若手サポートに強み)+リクルートエージェントIT(求人数で選択肢を最大化)
未経験からの転職であれば、ハタラクティブやウズウズIT(旧ウズカレIT)のように、未経験者向けの学習サポートと就職支援を一体で提供するサービスも選択肢に入ります。
30代のIT転職|専門性と市場価値の棚卸しがカギ
30代は「何ができるか」よりも「何を成し遂げてきたか」が問われる時期です。プロジェクトのリード経験、技術選定への関与、チームマネジメントの実績など、具体的な成果をアドバイザーに正確に伝えることが、良い求人に出会うための第一歩になります。
30代のIT転職で見落としがちなのが「非IT企業のDX推進ポジション」です。事業会社の情報システム部門やDX推進室は、IT企業での実務経験を高く評価する傾向があり、年収が上がるケースも少なくありません。リクルートエージェントITのような総合型エージェントであれば、IT業界以外の求人も視野に入れた提案が受けられます。
おすすめの組み合わせ:レバテックキャリア(専門性の高い提案)+ビズリーチ(市場価値の客観的な把握)
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40代以降のIT転職|マネジメント経験と専門領域で勝負する
40代以降のIT転職は、求人の絶対数が減る一方で、CTO・VPoE・技術顧問といったハイクラスポジションの選択肢が増えます。この層で重要なのは、スカウト型サービスを活用して「待ちの戦略」をとりつつ、特定領域に強いエージェントで集中的に活動することです。
おすすめの組み合わせ:ビズリーチ(ハイクラススカウト)+JACリクルートメント(管理職・専門職特化)
未経験からのIT転職|学習支援と求人紹介の一体型が有効
IT業界未経験からの転職を目指す場合、「学習→スキル習得→求人紹介」がシームレスにつながるサービスを選ぶことがポイントです。ウズウズIT(旧ウズカレIT)では無料でITスキルを学べるカリキュラムが用意されており、学習後の就職支援まで一貫してサポートを受けられます。
ただし、未経験可の求人はSES企業(客先常駐型)が中心であるケースが多い点は理解しておく必要があります。入社後のキャリアパスを明確にしたうえで、最初の一歩としてSESを活用するのか、それとも自社開発にこだわるのか。この判断軸を持っておくことで、エージェントとの面談もスムーズに進むでしょう。
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IT人材エージェントを利用する3つのメリット
非公開求人にアクセスできる
IT人材エージェントを利用する最大のメリットは、一般には公開されていない非公開求人に出会える可能性があることです。年収800万円以上のハイクラス案件や、企業の根幹に関わる重要ポジションの多くは、応募の殺到を避けるために非公開で募集されます。リクルートエージェントITだけでも約10万件の非公開求人を保有しているとされており、エージェントを通さなければ知ることすらできない求人が数多く存在します。
IT業界の内部事情を踏まえたアドバイスが受けられる
「求人票に書かれていないリアルな情報」を知れることも、エージェント活用の大きな利点です。開発チームの雰囲気、実際の残業時間、技術的な裁量の大きさ、直近の離職率など、企業の内部事情に踏み込んだ情報は、転職後のミスマッチを防ぐうえで極めて重要な判断材料となります。
年収交渉を代行してもらえる
レバテックの「IT人材白書2025」によると、約6割の転職経験者が直近の転職で年収が「増えた」と回答しており、そのうち24.2%が100万円以上の増額を実現しています。年収交渉は直接言い出しにくいものですが、エージェントが間に入ることで、客観的なデータをもとにした交渉が可能になります。
IT人材エージェントのデメリットと対処法
アドバイザーの質にばらつきがある
IT特化型エージェントであっても、すべてのアドバイザーがエンジニア出身とは限りません。技術的な話がかみ合わないと感じた場合は、遠慮なく担当変更を申し出ましょう。ほとんどのエージェントでは、担当変更の仕組みが用意されています。
自分のペースで転職活動を進めにくい場合がある
エージェントのビジネスモデルは「採用が決まった際に企業から報酬を受け取る成功報酬型」です。そのため、早期の転職成立を促されるケースもゼロではありません。「まだ情報収集段階」であることを最初の面談ではっきり伝えておくことで、不要なプレッシャーを避けられます。
紹介される求人に偏りが生じる可能性がある
エージェント側にとって成約しやすい求人が優先的に紹介される可能性はあります。だからこそ、複数のエージェントを併用し、それぞれが提案する求人を比較検討することが重要です。
関連記事:RPOとダイレクトスカウトを徹底比較!メリット・デメリットと選び方を紹介
IT人材エージェントで失敗しないための5つの活用術
エージェントに登録しただけでは、転職の成功率は上がりません。ここでは、IT人材エージェントを最大限活用するための実践的なポイントを5つ紹介します。
1. 経歴やスキルは「技術の粒度」まで正確に伝える
IT転職において、アドバイザーに伝えるべきは「職歴」だけではありません。使用言語やフレームワーク、開発手法、担当フェーズ、チーム規模、自身の役割まで、技術の粒度を細かく共有することが、精度の高い求人紹介につながります。
たとえば「Webアプリの開発をしていました」という説明と、「React+TypeScriptでフロントエンドを担当し、GraphQLのAPI設計にも関与していました。チーム5名のスクラム開発で、スプリントプランニングのファシリテーターも務めました」という説明では、アドバイザーの提案精度がまったく異なります。
2. 希望条件には優先順位をつける
年収、勤務地、リモートワーク可否、開発環境、企業規模、事業フェーズ。IT転職で考慮すべき条件は多岐にわたりますが、すべてを満たす求人が見つかることは稀です。「譲れない条件」と「あれば望ましい条件」を明確に分けておくことで、アドバイザーも提案の軸が定まります。
3. 複数エージェントの併用は「2〜3社」が適正
IT転職を成功させた人の多くが複数のエージェントを併用しています。ただし、多すぎると各社との連絡やスケジュール調整に追われ、肝心の面接準備や自己分析に時間を割けなくなるリスクがあります。
おすすめは「IT特化型1社+総合型1社+スカウト型1社」の3社併用です。IT特化型で専門的なサポートを受け、総合型で選択肢を広げ、スカウト型で自分の市場価値を確認する。この三本柱が、IT転職を効率的に進めるための基本形となります。
4. 面談前にキャリアの方向性を言語化しておく
「なぜ転職したいのか」「どのようなキャリアを築きたいのか」を言語化しておくと、アドバイザーとの初回面談の質が格段に上がります。漠然と「年収を上げたい」だけでなく、「技術のスペシャリストとして極めたいのか」「マネジメントに挑戦したいのか」「事業サイドに近いポジションで働きたいのか」まで考えておくと、提案の精度が大きく変わるでしょう。
5. アドバイザーからの連絡にはなるべく早く返信する
エージェントのアドバイザーは複数の求職者を同時に担当しています。レスポンスが速い求職者は転職意欲が高いと判断され、優先的に良い求人を紹介してもらえる傾向があります。即日が理想ですが、遅くとも24時間以内の返信を心がけましょう。
関連記事:採用に効果的なインタビュー記事の書き方|制作の流れと成功事例・コツを解説
IT人材エージェントの利用の流れ
IT人材エージェントの利用は、一般的に以下の流れで進みます。
ステップ1. 登録
公式サイトから氏名、連絡先、職務経歴、希望条件などを入力します。多くのエージェントでは5〜10分程度で登録が完了します。
ステップ2. アドバイザーとの面談
登録後、キャリアアドバイザーとの面談(オンラインまたは対面)が設定されます。所要時間は60〜90分が目安です。ここで経歴の棚卸しや転職の方向性のすり合わせを行います。
ステップ3. 求人紹介・書類添削
面談の内容をもとに、アドバイザーが求人を紹介してくれます。職務経歴書やポートフォリオの添削も受けられるため、書類選考の通過率を高められるでしょう。
ステップ4. 応募・面接
興味のある求人に応募し、面接に臨みます。エージェントが面接日程の調整や、企業ごとの面接対策も行ってくれます。
ステップ5. 内定・条件交渉・入社
内定が出たら、年収や入社日などの条件交渉をエージェントが代行します。現職の退職手続きに関するアドバイスも受けられることが一般的です。
IT業界の転職市場の動向と今後
人材不足は構造的に続く
経済産業省が2019年に公表した「IT人材需給に関する調査報告書」では、IT需要の伸び率と労働生産性の上昇率のギャップにより、2030年には低位シナリオで約16万人、中位シナリオで約45万人、高位シナリオで最大約79万人のIT人材が不足すると試算されています。なお、この試算はコロナ禍や生成AIの急速な普及以前のものであり、現在の市場環境とはやや前提が異なる点には留意が必要です。
注目すべきは、「不足するIT人材」の中身が変化している点です。同報告書では、従来型のシステム開発・保守を担うエンジニアの需要は相対的に減少する一方、IoTやAIを活用したサービスを担う「先端IT人材」は深刻な不足状態が続くと予測されています。
つまり、同じ「IT人材」でも、どの領域のスキルを持っているかによって市場価値は大きく異なります。転職エージェントを選ぶ際も、自分が目指す領域に強みを持つエージェントを選ぶことが、結果的にキャリアアップへの近道となるでしょう。
企業側の採用手法も変化している
レバテックの「IT人材白書2025」によると、企業のエンジニア採用チャネルとして最も利用されているのは掲載型の求人媒体(48.7%)で、次いで転職エージェントが続く結果となりました。前年の調査と比較して注目すべきは、新たに採用チャネルを増やした企業のうち47.6%がスカウト型の求人媒体を導入している点です。なお、2025年版は複数回答方式に変更されているため、2024年版の数値と単純比較はできません。
企業が自らアプローチする「攻めの採用」が増えている背景には、受動的に応募を待つだけでは優秀なIT人材を獲得できないという危機感があります。さらに、採用活動における生成AIの活用も進んでおり、既に導入済みの企業は約2割、今後導入を検討している企業は3割以上にのぼります。IT人材の採用に苦戦している企業にとっては、転職エージェントの活用に加え、自社の採用ブランディングやコンテンツマーケティングを通じた情報発信の強化が欠かせない時代に入っています。
関連記事:欲しい人材を採用し続ける組織へ!採用ブランディングの進め方をざっくり解説
関連記事:採用サイトに必要な12のコンテンツとは?設計の流れについても解説
IT人材の採用・転職の悩みはコンマルクへ
ここまで、IT人材エージェントの選び方や活用術を解説してきました。転職を考えているエンジニアにとっては、自分に合ったエージェントを見つけることが成功への第一歩です。
一方、IT人材の採用に課題を感じている企業の方は、「求人を出しても応募が集まらない」「エージェント経由の採用コストが高い」「自社の魅力が求職者に伝わっていない」といった悩みを抱えているのではないでしょうか。
コンマルクは、株式会社GIGが運営するコンテンツマーケティング総合支援サービスです。採用広報の支援実績として、一人あたり採用コスト31.2万円を実現した事例があります(2023年12月〜2024年11月実績)。
コンマルクでは、採用コンテンツ制作や採用広報支援を通じて、企業が「選ばれる企業」になるためのブランディング戦略を支援しています。採用サイトの設計、社員インタビュー記事の制作、SNS運用まで、自社の魅力を求職者に届けるための施策を一貫して提供可能です。
GIG自身もフリーランス・副業人材向けマッチングサービス「Workship」(登録人材62,000人以上)や、エンジニアの採用支援・人材紹介サービス「Workship CAREER」を運営しており、IT人材の採用市場を知り尽くしたうえでの提案ができる点が強みです。
IT人材の採用や採用広報にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
関連記事:採用サイトとは?効果や作り方、成功のコツを事例とともに紹介
関連記事:採用サイトに掲載する社員インタビューとは?準備から執筆方法、質問例まで紹介
よくある質問
IT人材エージェントは無料で利用できますか?
求職者側は基本的に無料で利用できます。エージェントは採用が決まった際に企業側から成功報酬(理論年収の30〜35%程度が一般的)を受け取るビジネスモデルのため、求職者が費用を負担することはありません。ただし、ビズリーチのように一部有料プランが存在するサービスもあるため、登録前に料金体系を確認しておくとよいでしょう。なお、厚生労働省は2025年4月から職業紹介事業者に対して紹介手数料率の実績公開を義務化しており、今後はエージェント選びの参考指標としても活用できます。
IT人材エージェントは何社くらい登録すべきですか?
2〜3社の併用が適正とされています。IT特化型、総合型、スカウト型を1社ずつ登録し、それぞれの強みを活かす使い方が効果的です。ただし、4社以上になると連絡対応に追われ、かえって転職活動の質が下がるリスクがあるため注意が必要です。
未経験でもIT人材エージェントを利用できますか?
利用自体は可能ですが、エージェントによって対応は大きく異なります。レバテックキャリアやGeeklyのようなIT経験者向けエージェントでは求人紹介が難しいケースがあるため、未経験者はハタラクティブやウズウズIT(旧ウズカレIT)など、未経験者の支援に特化したサービスを選ぶことをおすすめします。
IT人材エージェントを利用して年収は上がりますか?
レバテックの「IT人材白書2025」によると、約6割の転職経験者が直近の転職で年収が「増えた」と回答しています。そのうち24.2%は100万円以上の増額を実現しており、転職による大幅な年収アップも十分に期待できます。ただし、年収アップの幅はスキルや経験年数、転職先の業界・企業規模によって大きく異なるため、事前にアドバイザーに自分の市場価値を確認しておくことが大切です。
転職するか迷っている段階でもエージェントに相談できますか?
ほとんどのIT人材エージェントでは、転職を具体的に決めていない段階でも相談を受け付けています。「今の年収が適正なのか知りたい」「自分のスキルでどのような求人があるのか見てみたい」といった情報収集目的での利用も問題ありません。初回面談時に「まだ検討段階です」と伝えておけば、無理に応募を勧められることもないでしょう。
- 採用ブログ・オウンドメディア運用代行
- Wantedly運用代行コンサルティング
- 採用動画制作
- 採用サイト・コンテンツ制作
SEOコンテンツディレクター・ストラテジスト。5,000記事以上のコンテンツ制作実績をもち、製造業から美容、テクノロジーまで幅広いジャンルにて集客・リード獲得実績多数。株式会社GIGの運営するLeadGrid Blogにて初代編集長を務める。コンマルクでは、SEOを軸としたコンテンツマーケティング戦略とWebマーケティングの実践知を発信する。